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依存的自立を踏まえて「自立」とは何か。熟考してみる。

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「自立」って何なんでしょうね~。

 

 

 

介護保険法、第2条には「要介護状態となった場合も、可能な限り、その居宅において、その有する能力に応じ自立した日常生活を営むことができるよう」保険給付が行われる。

 

とあるにもかかわらず、介護保険が発足して18年たって「お世話型介護から自立支援型介護へ」と首相が声高に叫ばなければならない理由。それは、ひとえにこの「自立」と言う言葉の解釈が、「医療」と「福祉」の専門家で大きく違う点にある。

 

「自立」の定義(考え方)が特に介護保険下では各職種間で解釈がバラバラであり、寝たきりを助長している現状がある。今一度「自立」とは何か?を熟考したい思う。

 

「自立」の定義「他人の助けや支配なしに自分一人の力だけで物事を行うこと。ひとりだち、独立」である。

「自立」には身体的・精神的・職業的・経済的等の自立がある。それと対比するように、「依存的自立」がある。「依存的自立」には互助の考え方が素地にあるとされている。

東京大学先端科学技術研究センター准教授、熊谷晋一朗氏。「自立とは、依存先を増やすこと。」と述べている。「自立を支えているものは依存する、物や人、場がたくさんあること」としている。この考え方こそが、「依存的自立である」

「依存的自立」は助けてくれる仲間やバリアフリー(環境の)、お店の店員や駅員に助けてもらう等の活用。エンパワーメントやサービスを駆使して、日常生活を豊かにする。と言う素晴らしい考え方だが、一歩読み方を間違えればとんでもないことになるのではないだろうか。例えば、医師を含めた医療従事者が初めから、「依存」ありきで治療するようなことになれば、治療にならなくなってくる。

「サービス依存を助長することが、自立への道なのだ~。」とばかりに、サービス過多(家族や本人が望むがままの必要以上の介護サービスの提供)にして、本人や家族の満足度を上げれば、本人の努力を阻害し、寝たきりを助長しかねないのではないだろうか。

互助の精神で、優しい気持ちいっぱい介護サービスをふんだんに当て込んで、自宅で寝泊まりすることを「自立」と言う人もいるが、医療畑の私としては、首をかしげざるを得ない。

熊谷氏は、ひとえに凄い人である。あれだけの障害を持っておられる中、精神的・職業的・経済的自立をされている。つまり、身体的自立の部分で、どうしても越えられない身体的に困難な部分を医療従事者からの情報を自ら分析し熟知した上での、「依存的自立」なのである。

「依存的自立」とは、今は服を着替えるのに自分一人でやったら2時間かかるので、手伝ってもらって5分で済めば、それだけたくさん仕事(活動)ができるじゃないか~。

ってことです。(これは、これでとっても大切)

しかし、2時間かかる着替えを1時間にする努力・工夫も必要だし、5分で着替えられたのであれば、その浮いた時間で何をするのかがもっと重要になる。

介護士や家族に5分で着替えさせてもらって、後はベッドの上で寝ているだけ。これでは、寝たきりに自ら飛び込んでいくようなものである。

「依存的自立」の言葉だけのニュアンスで、「それでもいいのか~」となってしまっては、日本は寝たきり島になってしまうのではないだろうか?

私的には、今の生活を支える「依存的自立」と将来の生活を見据えた「自立」の二本立てでリハビリテーション治療(医学的リハ)は進めていけばいい。対極的に捉える必要はなく、どっちもやることが大切なのではないだろうかと思う。

 

今日のグルメ

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そばんち

兵庫県丹波市市島町梶原125

 

田園風景が延々と続くのどかな田舎道にぽつんと突如現れる。お蕎麦屋さんがある。

 

それが、今日紹介する「そばんち」さんだ。

 

建物自体の作りは、完全に田舎の旧家を彷彿とさせるのだが、店内はオシャレに着飾られ、土間なんて、なんと!テラスに改造されている。おしゃれカフェと高級料亭が融合して斬新な空間になっている。店主のセンスが眩いばかりにキラリと光っているねぇ。また、いたるところに私のハートをワシ掴む、かわいいオブジェ達がお蕎麦を待っている間も退屈させないでくれる。なんて憎い演出。私なんてまんまと店主さんの思うつぼ茶々ツボ茶壷じゃありませんか。

 

ここのお蕎麦屋さんの魅力は、お店の内装や小物だけじゃない。村のお蕎麦屋さんだと思ってあなどるなかれ、とーっても革新的なメニューが多いのが特徴。

 

十割そば、二八そば、あっても蕎麦掻ぐらいならどこでも食べられるだろう。しかし、「水そば」「そば雑炊」ときたらちょっと?が頭上に浮かぶ。

 

お蕎麦、上の写真1枚目。お蕎麦の上に載っているこの華やかな色の物体はなんと大根おろしである。しかも彩綺麗な三色ときている。目にもおいしい、かわいい逸品。

 

そして、2枚目の写真が「そば雑炊」そば米を用いた雑炊で、一口食べると、カモの風味が口に広がり、しあわせ。次にそば米のプチプチした食感がなんだか楽しい。

 

「水そば」写真には載せてないが、これまた変わった食べのも。きし麺のような平べったい蕎麦が水の張られた器の中でフヨフヨ漂っているのだ。のだ。それを塩をちょんちょんとつけて、そばの旨味を思う存分味わう。なんて趣のあるメニューだろう。

 

ちょっと文豪を気取って、そばの何たるかを語りたくなるような一品だ。

 

「そばんち」さんのお蕎麦は、まさにエンターテイナー。ミュージカル蕎麦とでも勝手に名付けてしまおう。そうしよう。

 

丹波市に行ったら是非お立ち寄りくださいな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


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