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デイケアとデイサービスの違い。

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知人から、デイサービスのタグを張り付けているのだから、デイのことをかいてみたら?と助言をもらった。助言をもらえば即実行。私は元来、とっても素直なのだ(笑)
 
と言うわけで、デイのお話。

 


 
正直、デイサービスのタグをつけていますが、私の管轄部署の一つであるのは、通所リハビリテーションになります。タグがないので、ニアピンで、デイサービスのタグをつけているという訳ですね(笑)
 
デイ=日。つまり、介護保険で言うところの「通所系サービス」のカンムリ的な単語ですね。
 
介護保険下の通所系サービスは厳密には4種類である。
①  通所介護:あだ名 デイサービス
②  療養通所介護
③  認知症対応型通所介護
④  通所リハビリテーション:あだ名 デイケア
 
もうややこしいですね。何がどう違うのか、わかんないですよね。そこに来年平成30年度にはまた新たに通所系サービスを作るってんだから、利用者や家族はチンプンカンプンになっちゃう。お国は現在、自立支援法※と介護保険の両方を算定できる新たな通所系サービスを作っちゃう計画なのだ。
自立支援法はまぁ簡単に言うと40歳以上になると介護保険法適応となるが、40歳以下はどうするのってんで、40歳以下で障害のある方々に行うサービス区分を定義した法律があると言う訳です。
 
ではでは、現在ある通所系サービスを一つづつ紹介してみよう。
①  通所介護(デイサービス)
日帰りで施設に通い、食事や入浴など日常生活上の介護や機能訓練等を受けることのできるサービスです。施設で他の利用者と接することで引きこもりや孤立を防ぎ、また介護をする家族にとっても負担を軽減することができます。
通所介護は機能訓練と社会的孤立感の解消と家族の負担軽減というものが大きな役割。
·         被介護者が閉じこもりがちなので、他人とコミュニケーションできる場で介護してほしい
·         仕事や育児、自分の時間を作るために、半日被介護者を預かってもらいたい
·         ひとり暮らしまたは老々介護なので、自宅での入浴が難しい
そんな人向きの施設ですね。
 
②  療養通所介護
2006年の改正で誕生した通所介護の新たなサービスです。
看護師が常時1名付添います。このサービスは、医療機関訪問看護などと連携して、難病や癌末期の方を支援します。
 
③  認知症対応型通所介護
日帰りで施設に通い、他の利用者と共同生活をしながら、認知症に対応した介護や機能訓練をすることのできるサービスです。「認知症対応型デイサービス」、「認知症デイ」とも呼ばれています。
 
④  通所リハビリテーションデイケア
医療的なケアやリハビリテーションが中心となります。また、要介護者の内、医師が認めた人のみが利用できるサービスになります。リハビリテーション治療には、理学療法士作業療法士などの専門スタッフがあたります。この通所リハビリテーションは、医療系介護サービスに属します。デイケアの施設に在籍しているのは、「医師」「看護師」のほか「理学療法士(PT)」「作業療法士(OT)」「言語聴覚士(ST)」などです。リハビリテーションの専門職は、主治医の指示のもとに「理学療法」「作業療法」「言語聴覚療法」を行います。また、「介護職員」が食事・入浴・排せつなど日常生活上のサービスを提供する施設も多くあります。
 
以上が4種類も通所系サービスがある理由と言うことになっている。
 
違い分かりましたか?
 
②の療養介護は医療的な管理を必要とする重度患者。③の認知症デイは、読んで字のごとく、認知症症状の強い利用者用の施設。この2つは何となくわかりやすいですね。そうか~。気管切開や胃婁が開いていて、寝たっきりで、酸素だって一日中何リットルも入れなきゃいけないような人が行くところか~。とか、認知症で一日中奇声を上げていたり、喚いたり、徘徊で大変な人が行くところなんだな~。とか。なんとなく一般の人でもイメージがつきやすい。
 
問題は①と④です。
 
通所介護では、一日高齢者を預かってくれて、お風呂入れてくれて、食事を出してくれて、機能訓練をやってくれるのか~。
 
通所リハビリテーションでは、一日高齢者を預かってくれて、お風呂入れてくれて、食事を出してくれて、リハビリやってくれるのか~。ついでにお医者さんがいるのか~。
 
どうです?違いが判ります?
 
なるほど、通所介護にはお医者さんがいなくて、通所リハビリテーションにはお医者さんがいるのか~。程度の違いしか分からないのではないでしょうか?
 
そもそも、通所介護の「機能訓練」と通所リハビリテーションの「リハビリ」との違いは何でしょうか?
 
答えられる方はとーーーってもお勉強しておられる方々です。
 
違いを説明してみましょう。
①  まず、通所介護の機能訓練は、柔整師、あん摩マッサージ師、看護師が担当します。しかも一人何分と言う縛りがないため、1分でも可能であるということです。つまり、リハ専門職でない場合が多い。
 
厚労省資料
機能訓練指導員の資格等・個別機能訓練加算の届出
通所介護事業所の機能訓練指導員の資格は
「看護職員」が65.6%であった。「理学療法 士」が11.5%、「作業療法士」が6.1%、「柔道整復師」が10.7%であった。 (図表12) ○ 業務形態は、「機能訓練指導員の職務に専従」が34.2%であった。
説明しましょう:つまり、機能訓練の実態は看護師さんが兼務でお風呂入れたり、健康チェックしている合間にちょこっと、運動的なことをしているところがほとんどだという事です。
 
 
一方通所リハビリテーションでは、必ず、理学療法士作業療法士言語聴覚士リハビリテーション治療にあたる。と言うことです。
 
なるほど、通所リハビリテーションでは、理学療法士作業療法士がやってくれるのか~。でも、通所介護の柔整師や按摩師の人たちがやってくれる機能訓練と理学療法士作業療法士がするリハビリって何が違うの?と言う質問が出そうですね。
説明しましょう。
 
通所介護で行われる機能訓練はいわゆる運動が主体なんですね。エアロビクスを取り入れてみたり、最近はヨガ的なのもありますね。トレーニングマシンでえっちら、おっちら、機械に乗ってみたり、おいっちに!と体操をやって体を動かすことがメインと言うことになります。楽しそうです。按摩マッサージさんがいるところなんかは、按摩をしてもらえて、とーーっても気持ちがいい。
 
一方通所リハビリテーションの「リハビリ※」は楽しいとか気持ちがいいといったことは一切ない。何故なら、「治療」だから。投薬治療は毎日毎日お薬を飲まなきゃいけない。つまり、面倒くさいわけです。手術は死の覚悟もいりますし、体に刃物を入れるわけですから、術後の痛みや苦痛に耐えなければなりません。楽しいとか気持ちがいいとか想像できますか?できませんよね。それが、「治療」です。リハビリテーション治療は「しんどい」「面倒くさい」「痛い」「怖い」等のネガティブな感情が利用者の中で交錯する非常にきつい治療法です。
 
※リハビリとリハビリテーション治療はそれぞれ別の意味ですのでご注意ください。「リハビリ」は「元の生活を取り戻す」という広義の意味で現在は使われることが多い。一方理学療法作業療法は、「リハビリ」を実現するための一手段であるということです。リハビリの中には「教育的リハ」「社会的リハ」「医学的リハ」と大きく分けて3つに分けられますが、リハビリテーション治療は「医学的リハ」に属するわけです。通所介護等で体操のお兄さんが行う運動は運動を行うということを習慣化するための教育的リハに属します。意味合いが違う。
 
では、その「医学的リハビリテーション」とはなんぞや?ちゅうことになります。
 
「根拠に基づいた治療」と言うことになっていますが、一般の方はなんじゃそりゃ?てなもんだと思います。
 
簡単に説明しましょう。
運動をしたら体にいいらしい。なんだか、塗り絵とか計算とかしたら認知症に効くらしい。と言うのは、なんとなく一般の方でもイメージがつくと思います。通所介護でやっている機能訓練はまさにこの一般的イメージによる「いいらしい」ことをやっているということです。
 
一方「医学的リハビリテーション」において、「いいらしい」では、話になりません。こうすれば、失禁が治る!こうすれば、トイレ動作ができるようになる!こうすれば、銭湯にひとりで行けるようになる!!こうすれば口で食べられるようになる!!と医学的見地から答えを導きだしていかなければなりません。
 
日常生活動作の一つの検査法でバーセルインデックス(BI)というのがあります。100点満点だったら家の中での動作はだいたいできるよ~。ってやつです。点数が低ければ寝たきり状態に近づくわけですね。この検査法で、歩けない人が歩けるようになる。もしくは、お風呂に入れない人が入れるようになるというように、点数をザクザクあげられるのがリハビリテーション治療と言うことですね。「できる」ための治療プログラムが的確に作れるか、作れないか。または、「できるようになる」ことが、一項目でも増やすことができるか、できないかが、リハビリテーション治療と機能訓練の大きな違いなのです。
 
通所介護でも理学療法士作業療法士が企業を起こしてやっているところもあるので、一概には言えませんが、多くの場合そうであるということです。
 
いやいや、うちの通所介護は頑張って日常生活動作を改善してるぞ!!と言うところもあるとは思いますが、通所介護を利用されている利用者のうち利用開始から6ヵ月以内に大体の人が能力低下をきたしているというデーターが出ていますので、参照ください。
 
↓ ↓ ↓ ↓
通所介護を利用している要介護高齢者を対象 と し て ADL の 縦 断調査 を行 い ,セ ル フ ケ ア ※が 42. 9%,排 泄 コ ン ト ロ ール が 13, 1% ,移乗 ・移 動 で は 32, 0%の 対 象者 に お い て ,わ ず か 6 ヵ 月間 で 各 ADL 能力が 低下 した。
 
※日本看護科学学会の定義】
「セルフケアとは、対象が良い健康状態を維持するために、自ら実施する日常生活上及び健康管理上の行動をいう」
 
簡単に言うと、飯・風呂・トイレ等を自分でできるかってこと。
 
参考文献:鈴 川 芽久 美,島 田 裕 之 ,他 :要 介護 高齢者 の 運動 機 能 と ADL 低 下 との 関係 .理学療 法学 .2011 ;38〔 1) :10−16.
 
厚生労働省参考資料
↓↓↓↓
 障害高齢者の日常生活自立度の変化(サービス利用開始時と調査時点との比較)
○ 日常生活自立度は、通所リハでは「向上」が26.6%、通所介護は12.4%であった。
○ 傷病別にみると、通所リハの「脳卒中」では、「向上」が30.1%であった。(通所介護では14%)
 ○ 通所リハでは、利用期間が「3~6か月未満」の場合、「向上」が33.7%であった。(通所介護では6%)
 
向上率も通所リハと通所介護では違いますね。
 
ちなみにですが、うちのリハ部は向上が50%超えてますけどね(笑)
要介護度5だった人が、リハ開始から、6ヵ月経った今ではトラクター乗り回してますよ。最初は寝たきりだったのにね~。よく頑張りました。まぁ、そういうことです(笑)
 
        
  最後にどーしても言っておきたいのが、「リハ特化型デイ」というやつです。あれ、やや こしいですよね。通所介護全体の15%も占めている。あれね、通所介護なんですよ実は。
 
なので、理学療法士作業療法士の配置はないんですね~。ややこしいですね~。
 
「リハ特化型デイ」全体の約75%が理学療法士作業療法士の配置がない。つまり、ほとんどが、看護師さんがお世話のついでに兼務で機能訓練やっているんですね~。
 
そりゃ、治らないですよね~。
 
参考資料
平成29年9月6日 介護給付費分科会資料
理学療法士等が配置されていない事業所は、 リハビリテーション特化型を標榜していても、日常生活自立度の改善は低い。」
 
紛らわしいので、来年の改正では理学療法士作業療法士等の配置がないリハ特化型デイのリハビリの表示を禁止する動きが、今、出ているんですね~。そうして欲しいですね~。
 
(理学療法士作業療法士が配置されている、リハ特化型の15%の中には、理学療法士作業療法士が起業して、気合を入れて、リハビリテーションやっているところもあるので、ちゃんと、調べてくださいね)
 
違いが分かっていただけたでしょうか?ではでは、「デイ」のお話でした。
 
終わり。

 

今日のグルメ

麺屋キラメキ 京都三条 綾部安国寺店

麺屋キラメキと言えば、京都ラーメン激戦区一条寺ラーメン街道で名をはせた名店。

その人気店が、市街地から遠く離れた、アクセスの悪いど田舎、もとい、のどかな場所に店舗がある。

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きらめきさんと言え鶏白湯ということで、早速注文。ラーメンが来るまでの間、しばし、店内を眺める。店内は、お洒落なカフェのようだ。また、コショウ等の香辛料が、これまたお洒落な感じで並べられている。

 

ラーメン登場。まず、見た目の美しさに感激。チャーシューが扇状に並べられて、ゴージャス!

 

濃厚とあっさりのバランスが絶妙な白湯スープ。ねぎの細切りも口の中でシャクシャクして心地がいい。これは、女性客にも喜ばれますぞよ。

 

あっという間に完食。あ~美味しかった。

 

ごちそうさまでした。

 

 


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