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アキラとアキラ、男女ふたりのユニットで運営しています。医療介護、グルメ、アウトドア、文具など書いています。

病院なんて大嫌い

昨日、ブログ記事を書くまでの間、その前にブログを書いたのが一か月前だったんですね~。長らく空いたものです。おかげでアクセスすが激減。がっかり至極でございます。

 

というのも私、入院しておりまして、生死を彷徨っていたんですね~。なんとか生還したしました。パチパチ。

 

 

日ごろ病院に勤めているので、気が付かないのですが、いざ患者になって病院に入ると、見えないものが見えてくるもので、「ふんどしを絞めなおさなければ!」「襟を正さねば!」と言う思いに駆られたわけです。

 

さてさて、病院と言うところは「げにまっこと=本当に」恐ろしいところでございました。普段勤務しているとよくわからない。(笑)

 

まず、救急車で救急外来に運ばれたわけです。

 

あっそうそう。自宅で呼吸困難になり、自分で救急車を呼んで、服をちゃんと着替えて、健康保険書を握りしめ、家の鍵をかけて玄関先の道路脇で倒れ込むように気を失って救急車をちゃんと待っていたのでございます。偉いでしょ。

 

気が付けば救急車の中。

 

「どういう状況だったんですか?」「どこがしんどいですか?」「ご家族は?」「かかりつけの病院はありますか?」

 

矢継ぎ早に救急隊員さんが怒涛のように質問を投げかけてくる。こちとら、意識が飛んでいたので、朦朧としているわけです。テキパキこたえられるはずもなく、「えーと」「えーと」と返事を繰り返すがやっとの状態だった。

 

「主にかかっているのは、ここから車で一時間以上かかる〇〇病院です。一度だけ近所の大学病院に受診したことがあります」

 

と、息も絶え絶え必死に答えた。

 

すると救急車は近所の大学病院に急行した。ストレッチャーで病院に入ると病院のベッドにストレッチャーを横付けされた。

 

一人の看護師らしき女性が、「ベッドに乗り移れますか~」と聞くので、「はい、何とかやってみます」と、必死に体を動かそうとした刹那。

 

別の看護師らしき女性が「動かないでください!!!!!」と、金切り声を上げた。

 

私は驚いて、急いで全身の動きを止めた。

 

「せいの!」

 

と、看護師3人がかりで救急車のストレッチャーから病院のベッドへと移された。

 

ベッドに移ると。

 

「どういう状況でしたか?」

「どこがしんどいんですか?」

「主治医はどこですか?」

「お薬何を飲んでるんですか?」

「病名知ってますか?」

「手術はしてますか?何の手術ですか?」

 

救急隊員どうように、看護師たちから質問の集中砲火を浴びる。ちゃんと答えられるほど呼吸が整っていない。息苦しい。意識も朦朧としている。

 

「そんなの答えられるほど元気だったら救急車なんぞ呼ぶか!!アホかこいつら!!」

 

と、心の中で叫びつながら、必死に意識を失わないように踏ん張っていた。

 

数分後医師らしい男がゆったりした様子で、大手を振って現れると。

 

「家でどんな状態でしたか~」

「どこがしんどいんですか?」
「主治医はどこですか?」
「お薬何を飲んでるんですか?」
「病名知ってますか?」
「手術はしてますか?何の手術ですか?」

 

デジャヴュ。今日何度目かの全く同じ質問を繰り返しやがる。

 

救急隊員から何も報告受け取らんのかこいつら。そして、たった今。今しがた看護師に答えた情報はどうして伝達されない!!どぼじて、同じ質問を繰り返す!!こちとら、心臓が止まりそうで恐怖と息苦しさで悶絶しているというのに、同じ質問を何故答えさせる!!!

 

私が虫の息で答えると医師らしき男が

 

不整脈でてるから、不整脈整える薬注射で入れるね。ちょっと、気持ち悪いけど、我慢してね~。楽になるから~」

 

と、ちょーーー簡単な説明をして薬を体内に注入された。全身が燃えるように熱くなり、今にも心臓が止まりそうな苦しさが全身を襲った。

 

あががががが・・・う、うううううう・・・・・・・・。

 

苦しさで声にならない私の声が処置室にこだまする。

 

「大丈夫だから。すぐ、終わるからね~」

 

と、医師は平然と答える。

 

医師の言う通り、苦悶はすぐに止んだ。なんだか、心臓が楽になった気がする。そう思っていると、体は正直なもので突然強烈な尿意が襲ってきた。

 

「すみません。おしっこ行きたいんですけど」

 

と、訴えると看護師の一人があからさまに顔を曇らせた。

 

「それじゃ、服全部脱いでください」

 

と、棘のある怪訝な声と表情を浮かべる。

 

私が服を脱ごうとすると、その看護師が

 

「動かないでください!!!!!!こっちでやりますから!!!!!!」

 

と、またまた、金切り声を上げた。

 

私は、訳もわからず、動きを止めて、まな板の鯉。そして何故かベッド上で服を全部脱がされ全裸にされてしまった。

 

頭上に?????を浮かべていると、看護師が尿瓶を持ってきて

 

私の大事な「あそこ」に尿瓶をあてがい

 

「はい出して」

 

と、不機嫌に言うのだった。

 

そんなの出るわけがない。いくら踏ん張っても尿意はあるが出ないのである。

 

「あの~。トイレにってもいいですか?」

 

私がそう聞くと看護師は

 

「あのね~。心臓はいつ止まってもおかしくない臓器なんだから、動いたら駄目に決まってるでしょ!!!!」

 

と、鬼の首でも取ったかのようないいようで、仁王立ちでいうのだった。

 

「あっ。べつにいいよ。トイレ行っても」

 

看護師の後方で医師が普通にそう答えると看護師はあからさまに「チッ」と舌打ちをして、車いすを処置室に持ってきた。

 

明かに怒っているのだろう。機械が所狭しと置かれている救急処置室でそこら辺の機械にガンガン車いすをぶつけながら、車いすを私のそばまで持ってきた。

 

「はい移って」

 

と、看護師はつっけんどんに言う。

 

さっき、服を脱ぐだけでも動くな、頭動かすな、膝曲げるな!!!!!と騒いでいた看護師が今度は、一人で勝手に車いすに乗れという。なんじゃこいつ?

 

と思っていると、車いすの操作が慣れていないのか、乗れという割に車いすのブレーキを一切かけない。

 

それでは、足元が悪い今の私の状態では、車いすが動いてしまいアブナイ。なので、私は車いすのブレーキを自分で止めて、移乗した。

 

ブレーキを外そうと私がしていると、イライラしている看護師は、ブレーキがかかったままの状態で車いすを無理やり誘導しようするもんだから、車いすが右往左往するだけで、当然動かない。

 

看護師は怒り絶頂、怒髪天を衝く勢いで、車いすのブレーキを外して、車いすをトイレへを押していくのだが、怒り狂っているので、車いすを机やら椅子やら機械やらにガンガン当てていくのだ。患者さん=私が乗っているにもかかわらず。

 

ちょっとでも私が動いたら金切り声を上げてスピーチロックをかけるくせに、自分は粗暴な扱いを患者にして平気なのである。これが医療人の怖いところである。まさに自分本位。

 

医者に「ちょっと、丁寧に」と、注意を受けると看護師の怒りは当然患者に向けられる。

 

「お前がトイレに行きたいって言ったから私が怒られたのだ!!!しばくぞこら!!」

 

てなもんである。

 

処置室を出たとたんに看護師は私に

 

「トイレ遠いですからね!!!我慢してくださいよ。遠いんですからね!!!!!」

 

と、怒り絶頂に叫ぶ。

 

トイレは、処置室から10mぐらい先の場所に有った。

 

どこが遠いんじゃい!!!!

 

と、突っ込みたかったが、この10mが看護師には遠くて面倒くさかったのだろう。

 

「私、トイレまで入りませんから、勝手に入ってください」

 

と、トイレの前で車いすを下ろされ、トイレに私が入り、ドアを閉めた。

 

トイレの鍵を閉めようと私がすると、すぐさまトイレのドアが全開になった。

 

ついていかない。と公言したばかりの看護師がドアを全開にして仁王立ちで私が用を足すのをにらみつけている。

 

そんなんじゃ、出るもんも出やしない。

 

奥まったところにトイレがある形状ではなく。廊下に直接トイレのドアがあってドアを開けると、すぐに便器がある。といった、トイレである。つまり、ドアを全開にされると、病院の廊下を行き交う外来患者や病院スタッフがひっきりなしに行き交う中、丸見え状態で用を足さないといけないのだ。

 

何の罰ゲームだこれ?

 

と思いながら、必死に用を足して処置室に帰った。

 

まぁ。怒っているもんだから、車いすの扱いは最低である。処置室に戻っても、ガンガンあちこちに車いすをぶつけながら帰っていく。

 

「丁寧にね」

 

と、医師にまたまた注意を受けると、その怒りは当然患者(私)に向けられる。

 

「早くベッドに移ってください!!!!!」

 

金切り声を上げるも、車いすのブレーキはまたかかっていない。なので、私は自分で車いすのブレーキをかけて、車いすが動いて転倒しないように留意しながらベットに乗り移った。

 

こっちも命を人質に取られているので、文句なんて言えるはずもなく、黙って我慢するしかない。

 

看護師は車いすを動かそうとしたが、ブレーキがかかっていて動かない。

 

またまた、怒り絶頂。今度は、車いすのブレーキをかけたまま、ガンガン周りのものに車いすを当てながら、車いすを廊下まで出すのだった。

 

医師じゃないけど、こんな奴に命預けるのか~。と思うだけで心臓が止まりそうだった。

 

そして、ようやくベッドに戻ると、医師が

 

「除細動かけるから麻酔入れるね~」

 

というのだった。

 

え!?だったら、さっきのめちゃくちゃしんどい、薬入れた意味は?????

 

ムンテラインフォームドコンセント)滅茶苦茶じゃねーか!!!

 

と心の中で憤慨していると、麻酔を打たれてあっという間に意識は夢の中。

 

気が付くと除細動は終わっていて。

 

怒り狂っていた看護師が傍らにいて、

 

「はい終わりです。カルテもって受付でお金払って帰ってください。受け付けは廊下の右手にあります」

 

と平然と言って、私は追い払われるように救急処置室から出された。処置室から自分で歩いて、遠い、遠いと看護師が言っていたトイレの5倍以上遠い受付まで歩いて行かされ、そのまま、これまた、長い時間受付で待たされた挙句、タクシーを自分で読んで家路へと着いたのだった。

 

動くな!!!!!!!!と言ってきたのがつい1時間ほど前のこととは思えないような扱いである。

 

救急車で運ばれた2日後私はかかりつけの病院で緊急入院となり、またまた、除細動をかけられ、長期入院となってしまった。

 

なんだったんだ、あの大学病院での処置は。

 

あんな病院に命を預けなければならない地域住民って本当に不幸極まりない。

(大阪ではかなり有名で大きな私立医大病院です。)

 

退院後、すぐにその大学病院以外の総合病院へ紹介状を書いてもらったのは言うまでもない。

 

しかーーーし、なんとか生還できた。めでたし。めでたし。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


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