akira cafe.

アキラとアキラ、男女ふたりのユニットで運営しています。医療介護、グルメ、アウトドア、文具など書いています。

安価で足底板療法(インソール療法)を受ける方法

以前ブログで少し書いたがちょっと掘り下げて書いてみようかと。

 

akiragoyou.hatenablog.com

 

最近、足底板やオーダーメイドの靴を作成して生業にしようとする療法士が少しづつだが、増えてきている。

 

我々理学療法士は、歩行のプロである。人の歩き方を見て、どの筋が優位になっているとか、人それぞれの歩き方による関節の負荷量や不具合を見て取れる学問をめちゃんこ学ぶ。

 

その理屈から行くと、「なるほどね。靴ね、靴底ね」な商売と言えるだろう。

 

理学療法の理屈で行くと、靴やインソールは、装具。ととらえる。装具療法は理学療法の最も得意とする治療法の一つだ。

 

f:id:akiragoyou:20180425132518j:plain

 

学生時代、石膏包帯で足をぐるぐる巻きにして、阿鼻叫喚の中、ノミで石膏を破壊し、短下肢装具を作ったり、カッタイ、発泡スチロールの板を電動やすりで削ってインソールを作ったりしまくった。

 

異常歩行に対して治療する一手段として学ぶのだ。

 

そこで、開業権のない療法士が活路を見出すために、特技を用いて現金治療として「インソール&靴」という発想になっているのだろう。

 

商売をするのはいい。むしろ応援している。療法士の職域拡大に貢献してもらいたい。

 

しかし、しかしである。ここで、ちょっとした疑問が出てくる。

 

インソールは装具療法になるので、医療保険が適応になる。

 

つまり、お医者さんに行けば、3割~1割の負担で作ってもらえちゃうのだ。

 

それを、どうして現金で高いお金出して作るのか?作る人が本当にいるのか?という疑問がぬぐえない。

 

健康な人は医療保険が当然使えない。なので、「歩き方をよくしたいから」「キレイな歩き方をしたいから」と言う人は、現金で作る。という理屈なのだろう。

 

でもですね・・・・。

 

ここだけの話、「膝が痛い」とか、「歩くときにふらつく」とか何とか医者で言って、「インソール作ってくっださーーい!」って、かわいく言ったら、たいていの医者は「はいはい、そうですか」っていって、作ってくれる。

 

病名なんて適当にこさえてくれる。

(ここが日本の医療が崩壊に向かっていっている原因なんですけどね。医者も商売だから、めったなことでは断らない。(笑))

 

でもまぁ、現状そうなのだから、消費者は安くてインソールを手に入れることができるのである。

 

近所のクリニック(医院)にいって、医者に一声かけてもらったら、義肢装具士がすっとんでくる。

 

数週間でオーダーメイドの足底板が出来上がってきていっちょあがり。である。

 

世界でも類を見ないこんなに恵まれた、ざるでしょうがない医療制度のある日本にせっかくいるのだから、医療保険を使わない手はない。

 

それなのに現金でインソール?商売としてなりたつのだろうか?

 

ちょっと心配。でも、町中で理学療法士が靴屋さんをやっていたら、

 

「兄ちゃん頑張りや」

 

と声をかけてあげて下さい。(*- -)(*_ _)ペコリ

 

f:id:akiragoyou:20180425134732j:plain

私の靴。インソールとは全く関係ないです(笑)

 

 


akiragotwitterinstagramnote

amazon.co.jpアソシエイト